S&P500先物、安値圏で買い戻し

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今週の振り返り

S&P500先物は週中に7,324.00まで売られたものの、そこから7,519.25まで戻し、前週比+0.96%の陽線で引けた。前週安値7,411.75も割り込んだため高値圏の調整は続いているが、安値圏では買い戻しが入ったと見受けられる。

前回の下落シナリオでは、7,411.75を割り込み、次に7,357.25を終値で明確に下抜ける場合はHigher Lowの構造が弱まり、続いて7,294.75を割ると下方バンドウォークへ移行する可能性を想定していた。実際には7月29日に7,411.75と6月26日安値7,357.25を割り込み、週安値7,324.00まで下落したため、下落シナリオは途中まで進行した。一方、6月11日安値7,294.75には届かず、翌30日に反発したため、深い調整への移行条件は成立しなかった。

前回の上昇シナリオでは、日足RVWAPと価格帯別出来高の厚い7,460〜7,550台を終値で回復できるかを最初の確認点としていた。7月30日の反発後はこの帯へ戻り、週末終値7,519.25でRVWAPを再テストしたため、上昇シナリオの初期条件までは回復した。ただし終値はRVWAPとほぼ同水準であり、明確な上抜けやサポート転換は未確認である。次の確認点としていた7,563.50と7,602前後にも到達しておらず、上昇再開が確定したとはいえない。

今週の値動きは、前回の下落シナリオが7,357.25割れまで進行した後、7,294.75手前で下げ止まり、反発シナリオの最初の回復帯へ戻った形となる。短期的には売り一辺倒の状態を回避したが、RVWAPを挟んだ攻防が続いており、方向感はまだ確定していない。

短期調整がまだ終了したと判断できない根拠は次のとおり。

①直近高値7,694.75を更新できず、高値圏レンジの上限を突破していない。

②週末終値がRVWAPとほぼ同値で、RVWAPの上抜けとサポート転換が未確認である。

③上昇平行チャネルの下限付近まで戻したものの、チャネル内への明確な復帰が確認できない。

④フィボナッチ23.6%の7,393.00は回復したが、前回シナリオの上昇確認点7,563.50と7,602前後は未達である。週足Highs/Lowsでは移動平均線7,088.00の上に位置し、現在のATR距離は上方2.13ATRであるため中期の強さは残る一方、今期間の上方向最大3.62ATRは前回の3.8ATRを下回っている。

週末終値はVWMA75とVWAPを上回る一方、RVWAPとはほぼ同値である。RVWAPを明確に上抜けて、その上で推移できるかを確認したい。上抜けに成功すれば、7,563.50、7,602前後を経て、前回超えられなかった水色ゾーン下限の6月15日高値7,648.75への再トライが視野に入る。その上は直近高値7,694.75が主要な抵抗となる。

週足では上昇平行チャネル下限付近まで戻したものの、チャネル内へ明確に復帰したとは判断しにくい。直近高値も更新していないため、現段階は上昇トレンド再開ではなく、高値圏レンジ内の反発として捉えたい。

7月29日の下落ではフィボナッチ23.6%の7,393.00も一時的に割り込んだが、週末には回復した。日足でも安値更新が連続する下方バンドウォークには移行せず、7月30日の反発で下値追いは止まった。ただしRVWAP上での定着が確認できていないため、本格反転の確認には至っていない。

センチメント面では、7月29日のFOMCが政策金利を3.50〜3.75%に据え置いた一方、3人が0.25ポイントの利上げを主張した。声明もエネルギーを含む供給ショックの影響によりインフレが依然高いと指摘しており、金利上昇への警戒が同日の下落局面と重なった。週末は大型ハイテク決算を支えに反発し、現物S&P500は3週間ぶりの週間上昇となったが、原油高と長期金利上昇への警戒は残っている。

来週は8月4日のJOLTS、8月6日の生産性・コスト、8月7日の雇用統計が予定されている。Badシナリオでは、インフレや金利上昇への警戒が強まりRVWAPで反落すると、7,357.25〜7,294.75を再び試す可能性がある。Goodシナリオでは、大型株決算が相場を支え、RVWAPを上抜けて維持できれば、7,648.75の再テストへ進む可能性がある。

次週のシナリオ

① 上昇する場合

RVWAPを終値で明確に上抜け、押し目でも支持として維持できることが最初の条件となる。その場合は、前回シナリオで未達だった7,563.50、続いて7,602前後を確認したい。この帯を上抜けて定着できれば、水色ゾーン下限の6月15日高値7,648.75への再トライが視野に入る。7,648.75を突破できれば、直近高値7,694.75の更新が次の焦点となる。

② 下落する場合

RVWAPで再び上値を抑えられ、VWMA75とVWAPを順に割り込む場合は、フィボナッチ23.6%の7,393.00、6月26日安値7,357.25、今週安値7,324.00を確認する展開が想定される。さらに6月11日安値7,294.75を明確に割ると、直近安値を切り上げる構造が崩れ、日足の下方バンドウォークへ移行する可能性が高まる。

7,294.75を割り込んだ場合は、フィボナッチ38.2%の7,206.25から今年1月レンジ高値7,155.75までのオレンジ色点線ゾーンが次の主要支持となる。地政学リスクやインフレ懸念、金利上昇が重なる場合は、時間経過で同ゾーンへ近づくVWMA200まで値幅が拡大する可能性にも注意したい。

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