ポンド/日本円
教育

HOW-TO: Mochipoyo MACD Divergenceでヒドゥンダイバージェンスを確認する方法

340
この投稿では、GBP/JPYの8時間足を例に、Mochipoyo MACD Divergenceで「強気ヒドゥンダイバージェンス」を確認する手順を解説します。

ヒドゥンダイバージェンスは、通常のダイバージェンスとは異なり、相場の反転ではなく、基本は現在のトレンドが継続する可能性を検討する際に使用される分析方法です。

今回のチャート右端では、上昇基調の中で価格が押し目を形成し、Mochipoyo MACD Divergenceに「② ヒドゥン 89」というラベルが表示されています。


■ 強気ヒドゥンダイバージェンスの条件

強気ヒドゥンダイバージェンスは、次の2つの条件が同時に成立したときに検出されます。

1.価格は安値を切り上げる
2.MACDは安値を切り下げる

つまり、価格は以前の安値まで下落していないにもかかわらず、MACDは以前より深く低下している状態です。

価格が下落に耐えて高い位置を維持している一方で、MACD側では調整が進んでいるため、上昇トレンド中の押し目候補として確認されることがあります。

ただし、ヒドゥンダイバージェンスが表示されたからといって、必ず上昇が再開するわけではありません。


■ 今回のチャートで確認するポイント

このチャートでは、価格の大きな流れは高値・安値を切り上げる上昇構造です。

直近の調整でも、価格は以前の主要な安値を下回らず、安値を切り上げています。

一方、MACDでは直近の谷が以前の谷より低い位置まで下落しています。

この、

「価格は安値を切り上げている」
「MACDは安値を切り下げている」

という不一致が、強気ヒドゥンダイバージェンスの基本構造です。


■ 「②」の意味

ラベル先頭の「②」は、エンジン2によって検出されたサインであることを示しています。

Mochipoyo MACD Divergenceでは、通常の検出エンジンとは別に、異なるZigZag設定とMACD設定を使用する2つ目の検出エンジンを同時に動かすことができます。

エンジン1とエンジン2では、参照する波形の大きさやMACD設定が異なるため、短い波形と比較的大きな波形を一つの画面で確認できます。


■ 「89」の意味

ラベルに表示されている「89」は、このサインに対する強度スコアです。

強度スコアは、次のような複数の条件をもとに0~100点で算出されます。

・価格の安値同士の差
・MACDの安値同士の差
・ピボット間の本数
・ATRに対するスイング幅
・MACDのゼロラインからの距離
・MACDメインラインとシグナルラインの一致
・上位時間足のEMA方向
・現在時間足のEMA構造
・RCIの位置と向き

重要なのは、89点が「上昇確率89%」や「勝率89%」を意味するものではないという点です。

スコアは、設定された複数条件がどの程度そろっているかを整理するための独自評価値です。将来の値動きや利益を保証する数値ではありません。


■ 未確定サインと確定サインの違い

画像右端の淡いピンク色のラベルは、現在の配色設定では未確定サインを表しています。

未確定サインは、最新の安値ピボットを基準に検出されているため、その後に価格がさらに安値を更新した場合、次のように変化する可能性があります。

・ラベルが新しいローソク足へ移動する
・スコアが変化する
・サインの種類が変わる
・一度削除されて再描画される
・条件を満たさなくなり消える

したがって、未確定サインはリペイントする可能性があります。

安値側のサインは、その後に反対側となる高値ピボットが検出された時点で、構造上の確定サインになります。

ただし、この「構造上の確定」は、必ずしもローソク足の終値確定と同じではありません。


■ 複数時間足パネルの見方

チャート左下のパネルでは、設定した複数時間足のダイバージェンス状況を確認できます。

画像時点では、H4にヒドゥンダイバージェンスが表示されています。一方で、D1、H1、M15にはサインが表示されていません。

これは、すべての時間足が同じ方向へそろっている状態ではなく、選択した時間足の一部でヒドゥンダイバージェンスが検出されている状態です。

複数時間足パネルは、上位足・下位足の情報を整理するための補助機能であり、パネルの表示だけで売買を判断するものではありません。


■ 実際に確認する順番

ヒドゥンダイバージェンスを分析するときは、次の順番で確認します。

1.現在の相場が上昇トレンドか確認する

強気ヒドゥンダイバージェンスは、基本的に上昇トレンド中の押し目候補として確認します。

高値・安値が切り上がっているか、上位時間足の上昇構造が維持されているかを確認します。


2.価格が安値を切り上げているか確認する

新しい安値が以前の安値より高い位置にあることを確認します。

価格が明確に以前の安値を下回った場合は、強気ヒドゥンダイバージェンスの前提が崩れる可能性があります。


3.MACDが安値を切り下げているか確認する

価格の安値切り上げに対して、MACDが以前より低い谷を形成しているかを確認します。


4.未確定か確定かを確認する

未確定サインは、その後の値動きによって移動・変更・消失する可能性があります。

安定した表示を重視する場合は、構造上の確定を待ってから分析します。


5.価格側の再上昇を確認する

ラベルが表示された直後に買うのではなく、価格が下げ止まったか、短期的な高値を上抜いたか、高値・安値の切り上げが再開したかを確認します。


6.無効になる条件を決める

直近安値を明確に下抜いた場合など、ヒドゥンダイバージェンスを根拠とするシナリオが無効になる条件をあらかじめ決めておきます。


■ ヒドゥンダイバージェンスだけで判断しない

ヒドゥンダイバージェンスは、トレンド継続の可能性を確認するための一つの材料です。

実際の分析では、次の情報も組み合わせます。

・上位時間足の方向
・高値と安値の構造
・サポートとレジスタンス
・移動平均線の方向
・ボラティリティ
・RCIなどのオシレーター
・経済指標や重要ニュース
・損切り位置
・リスクリワード
・ポジションサイズ

強い下降相場で強気ヒドゥンダイバージェンスだけを根拠に買うのではなく、まず現在のトレンド構造を確認することが重要です。


■ まとめ

強気ヒドゥンダイバージェンスを確認する基本手順は、次のとおりです。

・価格が安値を切り上げている
・MACDが安値を切り下げている
・上昇トレンドの構造が維持されている
・未確定サインと確定サインを区別する
・スコアを勝率や確率として解釈しない
・価格側の再上昇確認を待つ
・無効になる条件を事前に決める

Mochipoyo MACD Divergenceは、通常ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスの候補を自動で整理し、裁量分析を補助するためのツールです。

インジケーターの表示だけを根拠として売買を行うのではなく、相場構造、上位時間足、損切り、資金管理と組み合わせて使用してください。


【免責事項】
本投稿は、インジケーターの機能とテクニカル分析方法を解説する教育目的のコンテンツです。

特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、将来の相場方向、利益、勝率を保証するものではありません。

FXなどのレバレッジ取引には元本を失うリスクがあります。実際の取引は、ご自身の判断と責任において行ってください。

免責事項

これらの情報および投稿は、TradingViewが提供または承認する金融、投資、取引、またはその他の種類の助言もしくは推奨であることを意図したものではなく、またこれらに該当するものでもありません。詳細は利用規約をご覧ください。