動画配信大手のネットフリックス
NFLX は、昨年6月の過去最高値から約7カ月で40%超下落しましたが、その後は35%超反発しています。今週の第1四半期決算を控える中、ファンダメンタルズとチャートから現状を整理します。
■ファンダメンタルズ分析
ネットフリックスは4月16日(木)の引け後に決算発表を予定しています。市場では、GAAPベースの1株当たり利益(EPS)は0.76ドル、売上高は約122億ドルと予想されています。
これは前年同期のEPS0.66ドルから約15.2%の増益、売上高も約15.5%の増収となる見込みです。
一方で、アナリストの見方にはやや変化が見られます。筆者が把握している32人のセルサイドアナリストのうち、15人が今四半期の業績予想を引き下げており、引き上げたのは1人にとどまっています(16人は据え置き)。
また、今回の決算では数値面に加え、経営陣のコメントにも注目が集まる見通しです。特に、パラマウント・スカイダンス $NASDAQ:PSKY との競争で、ワーナー・ブラザース $NASDAQ:WBD の買収を逃した件についての見解が焦点となります。
ネットフリックスは昨年12月、ワーナーの一部資産を720億ドルで取得することで合意していましたが、最終的には今年2月、パラマウントによる1,109億ドルの対抗提案により競り負けました。
この結果を受け、今後の事業拡大戦略についてどのような方針を示すのか、市場の関心が集まっています。
■テクニカル分析
チャートをみると、ネットフリックスは2月後半のワーナー案件失注以降、持ち直しの動きが見られます。

昨夏以降、株価は下降トレンド(アンドリューズ・ピッチフォーク)内で推移していましたが、このタイミングでトレンド転換の兆しが出ています。
足元では、
・50日単純移動平均線(SMA)を回復
・21日指数平滑移動平均線(EMA)も上回る推移
となっており、一部の機関投資家がロングポジションを積み増した可能性も考えられます。
現在は200日SMA(約107ドル付近)に接近しており、この水準が当面の分岐点として意識されます。
その他の指標では、
・RSI:上昇モメンタムを示し、過熱圏に接近
・MACD:強気シグナルを維持
・9日EMAヒストグラム:プラス圏
・12日EMAが26日EMAを上回り、かつ両者ともゼロライン上
と、テクニカル面は全体として強含みの状態にあります。
■オプション戦略の一例
一部の強気投資家は、決算前に「ブル・コール・スプレッド」を活用しているとみられます。これは、コールオプションを買うと同時に、より高い権利行使価格のコールを売る戦略です。
例えば、
・4月17日満期・権利行使価格106ドルのコールを購入(約2.40ドル)
・同じ満期で114ドルのコールを売却(約0.55ドルの受取)
この場合、純コスト(ネットデビット)は1.85ドルとなります。
この戦略では、
・最大利益:約5.15ドル(株価が114ドル以上で満期を迎えた場合)
・最大損失:1.85ドル(株価が106ドル以下で満期を迎えた場合)
となり、リスクとリターンを限定した形で決算イベントに対応する戦略といえます。
■総括
ネットフリックスは調整局面を経て持ち直しの動きを見せており、テクニカル面では改善傾向が確認されます。一方で、決算を前にアナリスト予想には下方修正の動きも見られ、ファンダメンタルズ面ではやや不透明感も残ります。
今後は、決算内容および経営陣の戦略に関するコメントが、株価の方向性を左右する重要な要因となりそうです。
(Moomoo Technologies Inc.のマーケットコメンテーターであるスティーブン・“サージ”・ギルフォイル氏は、本コラム執筆時点においてNFLX株のロングポジションを保有していました。)
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
※オプション取引には元本を超える損失が生じるリスクがあります。契約締結前交付書面・約諾書等の重要事項(リスク・手数料等)を必ずご確認の上、自己の判断でお取引ください。
※本資料の利用により生じた損害、または本資料に基づく投資判断の結果について、当社は一切の責任を負いません。
moomoo証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3335号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人資産運用業協会
■ファンダメンタルズ分析
ネットフリックスは4月16日(木)の引け後に決算発表を予定しています。市場では、GAAPベースの1株当たり利益(EPS)は0.76ドル、売上高は約122億ドルと予想されています。
これは前年同期のEPS0.66ドルから約15.2%の増益、売上高も約15.5%の増収となる見込みです。
一方で、アナリストの見方にはやや変化が見られます。筆者が把握している32人のセルサイドアナリストのうち、15人が今四半期の業績予想を引き下げており、引き上げたのは1人にとどまっています(16人は据え置き)。
また、今回の決算では数値面に加え、経営陣のコメントにも注目が集まる見通しです。特に、パラマウント・スカイダンス $NASDAQ:PSKY との競争で、ワーナー・ブラザース $NASDAQ:WBD の買収を逃した件についての見解が焦点となります。
ネットフリックスは昨年12月、ワーナーの一部資産を720億ドルで取得することで合意していましたが、最終的には今年2月、パラマウントによる1,109億ドルの対抗提案により競り負けました。
この結果を受け、今後の事業拡大戦略についてどのような方針を示すのか、市場の関心が集まっています。
■テクニカル分析
チャートをみると、ネットフリックスは2月後半のワーナー案件失注以降、持ち直しの動きが見られます。

昨夏以降、株価は下降トレンド(アンドリューズ・ピッチフォーク)内で推移していましたが、このタイミングでトレンド転換の兆しが出ています。
足元では、
・50日単純移動平均線(SMA)を回復
・21日指数平滑移動平均線(EMA)も上回る推移
となっており、一部の機関投資家がロングポジションを積み増した可能性も考えられます。
現在は200日SMA(約107ドル付近)に接近しており、この水準が当面の分岐点として意識されます。
その他の指標では、
・RSI:上昇モメンタムを示し、過熱圏に接近
・MACD:強気シグナルを維持
・9日EMAヒストグラム:プラス圏
・12日EMAが26日EMAを上回り、かつ両者ともゼロライン上
と、テクニカル面は全体として強含みの状態にあります。
■オプション戦略の一例
一部の強気投資家は、決算前に「ブル・コール・スプレッド」を活用しているとみられます。これは、コールオプションを買うと同時に、より高い権利行使価格のコールを売る戦略です。
例えば、
・4月17日満期・権利行使価格106ドルのコールを購入(約2.40ドル)
・同じ満期で114ドルのコールを売却(約0.55ドルの受取)
この場合、純コスト(ネットデビット)は1.85ドルとなります。
この戦略では、
・最大利益:約5.15ドル(株価が114ドル以上で満期を迎えた場合)
・最大損失:1.85ドル(株価が106ドル以下で満期を迎えた場合)
となり、リスクとリターンを限定した形で決算イベントに対応する戦略といえます。
■総括
ネットフリックスは調整局面を経て持ち直しの動きを見せており、テクニカル面では改善傾向が確認されます。一方で、決算を前にアナリスト予想には下方修正の動きも見られ、ファンダメンタルズ面ではやや不透明感も残ります。
今後は、決算内容および経営陣の戦略に関するコメントが、株価の方向性を左右する重要な要因となりそうです。
(Moomoo Technologies Inc.のマーケットコメンテーターであるスティーブン・“サージ”・ギルフォイル氏は、本コラム執筆時点においてNFLX株のロングポジションを保有していました。)
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免責事項
これらの情報および投稿は、TradingViewが提供または承認する金融、投資、取引、またはその他の種類の助言もしくは推奨であることを意図したものではなく、またこれらに該当するものでもありません。詳細は利用規約をご覧ください。
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