ナスダック100、下落が加速

149
今週の振り返り

ナスダック100は、高値圏での持ち合いから下方向へ崩れ、下げが加速する一週間となった。ナスダック100は週初から5営業日続落し、週末終値は29,172.8。前週終値30,897.1から1,724.3ポイント、5.58%下落した。週の始値は30,901.3、高値は31,061.8、安値は29,055.4だった。前週高値31,363.3を更新できず、前週安値30,552.6を下回っており、高値・安値ともに切り下がった。

今回の下落については、CRWVを巡る不安がAI関連・成長株に波及し、S&P500よりもナスダック100に重くのしかかっただろう。

レンジ下抜けから、下値を探る動きへ

転機となったのは、直近レンジの安値として意識していた30,078.6を下抜けたことだ。この水準は9月28日〜10月2日の週安値だ。10月14日は終値29,919.5となり、日足終値でこのラインを割り込んだ。その後もレンジ内へ戻れず、16日には終値29,172.8まで下落した。



黄色点線の10週VWMAとして見ている線を下回り、さらにVWMA75の下へ価格が沈んでいる。短中期の平均価格帯を相次いで失ったことは、押し目買いがそれまでの上昇を支えきれなくなっていると読む材料になる。

オレンジ色の太いRVWAPも価格の上にあり、短期の値動きをなぞる白系のVWAPも下向きになっている。複数の基準線を下回ったまま週を終えた点からは、下落が止まったと判断するより、反発しても上で戻り売りを受ける可能性を考えておく局面と見受けられる。

週末の下ヒゲは短く、反発の強さはまだ確認できない

16日の日足は始値29,887.7、高値30,010.0、安値29,055.4、終値29,172.8。前日比では687.7ポイント、2.30%の下落だった。



この日の下ヒゲは117.4ポイントで、日中値幅954.6ポイントに対して短い。終値は当日安値に近く、安値から大きく買い戻された形にはなっていない。週全体で見ても終値は週安値に近いため、週末までに売りを十分吸収したとは判断しにくい。



ボリンジャーバンドは-3σまで到達しており、非常に売り圧力が強い値動きだった。下ヒゲが短いことから、ボリンジャーバンドを下向きにバンドウォークする可能性がまだ残っている。



もっとも、短い下ヒゲだけで次の下落が決まるわけではない。現時点では「強い反転の形がまだ確認できず、もう一段の下押しに注意が必要」という評価が適切だろう。

次週のシナリオ

① 上昇する場合

反発に転じた場合、まず確認したいのはVWMA75の回復だ。今回、価格がこの線を下回ったことで調整が深まっているため、再び上に戻せるかどうかが、下落の勢いが和らいだかを測る最初の目安になる。

ただし、一時的に線へ触れるだけでは十分とはいえない。日足終値で上へ戻し、その後の押しでも下へ崩れにくくなるかを確認したい。VWMA75を回復できずに失速するなら、反発は下落の途中の買い戻しにとどまる可能性が残る。



次の確認点は、黄色点線の10週VWMAとして見ている線だ。VWMA75に加えてこの線も上回れるようになれば、複数の平均価格帯を下に置く形へ戻り、買い圧力の改善を判断しやすくなる。反対に、どちらかの線が上値抵抗として機能し続ける間は、安定した上昇へ戻ったとは見なしにくい。



その先では、30,078.6の回復が重要となる。ここを日足終値で上抜け、再び支えとして維持できれば、今回下抜けたレンジへ戻る動きとして評価できる。ただし、30,078.6を超えただけで直近高値圏まで戻ったことにはならない。そこから先にはRVWAPや、さらに直近週高値31,363.3まで距離がある。

したがって、30,078.6は「安心できる水準」と言い切るより、下抜け後の弱い形が改善する重要な確認地点と捉えたい。急落で失った価格帯を取り戻すには、何度か押し戻されながら時間をかける可能性もある。

② 下落する場合

下方向では、まず今週安値29,055.4を維持できるかを見る。この安値を下回り、反発しても回復できない場合は、安値更新が続く展開となり、画像下方の支持帯を試す可能性が高まる。

次に注目するのは、オレンジ色の点線で示した支持ゾーンだ。28,567台〜28,611付近の帯で下げ止まり、下ヒゲを伴う反発や終値の持ち直しが現れるかが、最初の確認点となる。

一方、この支持帯を日足終値で下回り、その後も回復できない場合には、さらに下のVWMA200や、赤色点線のフィボナッチ38.2%に当たる27,712.1付近が次のサポート候補となる。

これらは下落した場合に反応を確かめる候補であって、必ず到達する目標ではない。オレンジ色の支持帯で下げ止まるなら、その時点で弱気シナリオの進行を見直す必要がある。逆に、支持帯を割った後の戻りまで抑えられるなら、より長い期間の平均価格帯やフィボナッチ水準へ調整が広がる可能性を警戒したい。

現時点の焦点は、まず下値の支持帯が機能するか、反発した際にVWMA75、10週VWMA、30,078.6を順に取り戻せるかにある。下落後というだけで反発を前提にせず、支持帯での反応と、回復した価格帯を維持できるかを組み合わせて次の方向を判断したい。

免責事項

これらの情報および投稿は、TradingViewが提供または承認する金融、投資、取引、またはその他の種類の助言もしくは推奨であることを意図したものではなく、またこれらに該当するものでもありません。詳細は利用規約をご覧ください。