多くの米国株において、重要な値動きは取引開始のベルを待ってはくれません。
決算発表やアナリストの最新情報、マクロ経済に関するニュース、世界的な出来事などはすべて、通常取引時間外に価格を動かす要因となります。しかし、これまでのオーバーナイトのアクティビティはメインのワークフローとは切り離されていることが多く、個別のシンボルや別のチャート、別の分析が必要でした。
今回、TradingViewでは、オーバーナイトセッションのデータをメインシンボルの表示画面に直接反映することにしました。
BOATS対応の米国株を対象とした新たな24時間セッションにより、通常、時間外、そしてオーバーナイトセッションのすべてを、1つの連続した日中足チャートで確認できるようになりました。
24時間・週5日の単一の日中足チャート
24時間セッションを有効にすると、TradingViewは通常取引時間、時間外取引、そしてオーバーナイトセッションのデータを24時間・週5日の1つの日中足チャートに統合します。
従来、オーバーナイトデータは個別のBOATSシンボルを通じて利用可能でした。現在は、サポート対象のオーバーナイト取引が主要なシンボルのワークフローに組み込まれたため、異なるセッションにわたり同一銘柄を分析する際に、ティッカーを切り替える必要はもうありません。
チャートには、以下のものが含まれます:
- 通常取引時間(通常)
- 時間外取引(時間外)
- オーバーナイトセッション(24H)
これにより、TradingViewならではの使い慣れたチャート操作性を維持しつつ、日中の価格変動を継続的に表示できるようになります。
24時間セッションは、日中の分析を目的として設計されているという点にご注意ください。日足以上の時間足は引き続き主要取引所のセッションに準拠しているため、長期チャートは標準的な市場観と整合性が保たれています。
分析向けの設計
オーバーナイトセッションのデータは単に表示されるだけでなく、チャートの一部となります。
24時間の日中時系列データで描画ツール、インジケーター、チャート分析機能を利用できるため、プレマーケット、アフターマーケット、および通常セッションの価格動向と合わせて、夜間の値動きを分析することが可能です。
取引時間帯が視覚的に区切られているため、チャートの連続性を損なうことなく、オーバーナイトセッションの開始と終了を明確に把握できます。
これにより、夜間の値動きが、寄り付きギャップ、プレマーケットのモメンタム、および通常セッションのトレンドとどのように関連しているかを、すべて同一のチャート上で容易に把握できるようになります。
最新の状況を確認
TradingViewでは、現在の市場フェーズもインターフェース上で直接確認できます。
時間帯や銘柄に応じて、市場が現在、通常取引、プレマーケット、アフターマーケット、あるいはオーバーナイトセッションのいずれの状態にあるかを確認できます。
TradingViewはオーバーナイトセッションにおける直近の取引価格と価格変動を表示するため、主要取引所が閉まっている間も最新情報を把握することができます。
TradingView全体のオーバーナイトデータ
24時間体制のセッションサポートはチャート上の域にとどまりません。
シンボルページや「詳細」では、24時間データの利用可否や現在のセッションを確認できるほか、銘柄と併せて夜間の価格変動を直接追跡することも可能です。
ウォッチリストにもオーバーナイト取引の価格を表示できるため、オーバーナイト取引専用のシンボルを別途開くことなく、価格の動きをモニターすることが可能です。
アラートは24時間チャートでも利用できるため、通常の取引時間外に発生する価格変動を把握するのに役立ちます。
現在モバイル対応を進めておりますので、オーバーナイトの動きもまもなく各デバイスで確認できるようになります。
なぜ重要なのか
通常の取引時間とそれ以外の時間帯との境界線は、ますます曖昧になりつつあります。
企業のニュースや決算、経済指標の発表、そして世界的な出来事は、次の取引開始のベルが鳴る前に米国株に影響を及ぼす可能性があります。オーバーナイトのデータが別々に存在すると、シンボルを切り替えたり、分析をやり直したり、セッションをまたぐ価格変動を手動で接続しないといけないなど、煩わしい手間が生じてしまいます。
24時間セッションを導入することで、オーバーナイトの動きも、普段使い慣れているチャート、インジケーター、シンボル、ワークフローといった環境のまま、シームレスに確認できます。
市場の取引時間が拡大し続ける中、単一のプラットフォーム上で市場の動向を把握・分析するためのツールを、今後も拡充してまいります。ぜひご意見をお聞かせください。皆様からのフィードバックは、TradingViewの改善や今後の開発に役立てられます。
TradingViewチーム

